hp Pavilion Desktop 590に増設したm.2 SSDにWindows10をクリーンインストールする

パソコンのカスタマイズ

hpのデスクトップパソコン「Pavilion Desktop 590」にm.2 SSDを増設することは可能だ。

そして、増設したm.2 SSDにWindows10をインストールして、起動ドライブとして使用することも可能だ。

ただし、m.2 SSDをOSの起動ドライブとして利用するには、ちょっとしたコツが要る。

これは、hpのデスクトップパソコン「Pavilion Desktop 590」に増設したm.2 SSDを、Windows10の起動ドライブにするまでの苦難の記録である。

Windows10のインストール

HP Pavilion Desktop 590」に増設したm.2 SSDにWindows10をインストールする。

尚、ここで述べる手順は、hp Pavilion Desktop 590に増設したm.2 SSDにWindows10を「クリーンインストール」する手順である。

また、ハードウェア的にm.2 SSDの接続が完了していることを前提とする。

「Pavilion Desktop 590」にm.2 SSDを増設する手順については、下記を参照のこと。

hp Pavilion Desktop 590にm.2 SSDを増設する
hpのPavilion Desktop 590 p0100jpシリーズにm.2 SSDを増設したが、マザーボードに取り付けるネジが無く、自力で調達した経験談をまとめる。

インストールイメージのダウンロード

Windows10のインストールイメージは、Microsoftの公式ページからダウンロードする「メディア作成ツール」で作成する。

筆者は、メディア作成ツールを使って、USBメモリにWindows10のインストールイメージを作成した。

この作業は、取り敢えず順調に進むはずだ。筆者は順調だった。

m.2 SSDにインストールしたWindows10が起動しない

BIOSの起動デバイス選択画面

BIOSの起動デバイス選択画面

USBメモリに収めたWindows10インストーラを使って、Pavilion Desktop 590にWindows10をインストールするのだが、この際、「ブート順序」をUSBにしておくこと。

hpのBIOSセットアップユーティリティの使い方に関しては、下記を参照のこと。

https://support.hp.com/jp-ja/document/c04604886

Windows10のセットアッププログラムが起動すると、インストールする言語やら、時間、通貨などの入力画面が現れ、普通にインストール作業が進む。

インストールのプロセス中に、Windowsのインストール先ドライブを選択する画面が表示される。

m.2 SSDの増設が正しく行われている場合、ここに増設したm.2 SSDがリストされるはずだ。

筆者も、元々あるHDDの他に、増設したm.2 SSDが確認出来た。

Windows10インストールドライブの選択画面

Windows10インストールドライブの選択画面

ここは迷わず、増設したm.2 SSDをWindows10のインストール先として選択する。

あとは、Windowsのインストール作業が、粛々と進む様を見ているだけだ。

Windows10のインストールが完了すると、自動的に再起動され、m.2 SSDに導入したWindows10がめでたく起動するはずだ。

しかし、筆者の場合、Windows10は起動しなかったのだ。。。

オペレーティングシステムの選択画面が表示されてしまう

まずは、Windows10のインストーラが正常終了し、再起動した直後の状況を整理する。

再起動後、Windows10が起動するかと思いきや、「オペレーティングシステムの選択画面」が表示されてしまうではないか。

Windows10デュアルブート画面

Windows10デュアルブート画面

なぜか、デュアルブート状態になってしまったのだ。

おかしいな?と思いつつ、m.2 SSDであろうストレージのOSを選択した後の状態が下記だ。

エラーコード0xc000000e画面

エラーコード0xc000000e画面

久しぶりに見るブルーバックスクリーン。

「回復」というタイトルとともに、「お使いのPCまたはデバイスが修復する必要があります」という、冷淡なメッセージが表示されている。

わずかに残された解決への手掛かりは、「エラーコード:0xc000000e」の一文だ。

ここから、筆者は「エラーコード:0xc000000e」を頼りに、長い復旧のラビリンスに迷い込むことになる。。。。

OSのブートレコードが破損しているという見立ては間違いだ

Pavilion Desktop 590のm.2 SSDにインストールしたWindows10の起動状況や、「エラーコード:0xc000000e」に関して集めた情報から、恐らくOSのブートレコードが破損しているのだろうと見立てた。

しかし、筆者のケースでは、この見立ては外れており、見当違いな復旧に奔走してしまった。

ちなみに、最近のパソコンは、ブートシーケンスが進化しているらしく、MBR(マスターブートレコード)の感覚とは若干違うらしい。

ブート領域の操作は「bcdedit」というコマンドで行うらしいのだが、細かいことは、Microsoftの「BCDEdit のコマンド ライン オプション」を参照して欲しい。

もし、hp Pavilion Desktop 590に増設したm.2 SSDにWindows10をインストールして、筆者と同じようにOSが起動しない状況に陥ったなら、ブートレコードの修復にはこだわらない方がいいだろう。

増設したm.2 SSDにWindows10をインストールするときは既存のHDDを外すこと!

結論としては、hp Pavilion Desktop 590に増設したm.2 SSDにWindows10をインストールするときは、標準のHDDを外してからWindows10のインストールを行うこと

このお作法を守ることで、m.2 SSDにインストールしたWindows10を起動することが出来る。

また、m.2 SSDのWindows10を正常起動させたのちに、HDDを接続すれば、デュアルブートメニューが表示されることも無く、普通にHDDが使えるようになる

hp Pavilion Desktop 590のm.2 SSDにWindows10をインストールする手順

あらためて、hp Pavilion Desktop 590のm.2 SSDにWindows10をインストールし、起動ドライブとする手順をまとめる。

  1. Windows10のインストールイメージを用意する
  2. hp Pavilion Desktop 590にm.2 SSDを取り付ける
  3. m.2 SSD以外のストレージをhp Pavilion Desktop 590から外す
  4. Windows10をインストールする

hpのユーザーサポートについて

このトラブルは、hpのサポートのお力添えを頂くことで解決に辿り着いた。

今回、hp Pavilion Desktop 590を、筆者が独自にカスタマイズする形で、m.2 SSDを増設した。

そして、その後付けしたm.2 SSDにWindows10をインストールして、起動しないというトラブルに見舞われた。

標準構成のパソコンを利用者が勝手に拡張した上でのトラブルなので、本来であれば、hpのサポートは知らぬふりを決め込んでもいいはずだ。

しかし、hpのサポートは非常に真剣にこの問題に対応し、解決への道筋を示してくれた。

hpサポートの粘り強い対応に心から感謝する。

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