ユニバーサルアナリティクスのアクセス解析結果から自分や関係者のアクセスを除外する方法

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Webサイトのアクセス解析にGoogle Analyticsを利用している。

Analyticsを選定した理由は無料だからというだけで特別な思い入れがあるわけではない。

さて、このAnalyticsで自分の運営するWEBサイトのアクセス状況を確認する際に、自分や関係者からのアクセスを除外したいというニーズは多いだろう。

今般Analyticsの解析結果から自分のアクセス履歴を除外するためのカスタマイズ方法を調査した結果をまとめておく。

Analyticsのバージョン

筆者がAnalyticsを使い始めたのが2010年頃で、その頃のAnalyticsは「ga.js」というライブラリが使われていた。

最近はAnalyticsのバージョンも上がって「analytics.js」というライブラリを使用するようにアナウンスされている。

以下、イングリッシュなので何を言っているのかよくわかりませんが、意訳するとga.jsは古いからanalytics.jsに早急に変えろ!ということだと思う。

ga.js is a legacy library. If you are starting a new implementation, we recommend you use the latest version of this library, analytics.js. For existing implementations, learn how to migrate from ga.js to analytics.js.

Introduction to ga.js (Legacy) | Analytics for Web (ga.js) | Google Developers

今回、あらためてAnalyticsのバージョンについて調べてみたのだが、Analyticsのバージョン履歴的な資料を見つけることは出来なかった。

ga.jpを旧バージョンと呼称し、Analytics.jsを新バージョンあるいはユニバーサルアナリティクスと呼称する程度のことしかわからなかった。

Analyticsというのは旧バージョンと新バージョン(ユニバーサルアナリティクス)の2種類しかないのか?その辺は不明。

さて、筆者の運営するWEBサイトでは長らくAnalyticsのコードをメンテナンスしておらず放置されている。

わざわざAnalyticsのライブラリに詳しくなろうというモチベーションが皆無であったことも手伝って「ga.js」という旧バージョンのAnalyticsライブラリを使い込んでいた。

しかし旧バージョンのサポートは2016年2月9日をもって完全に終了したとのことなので真剣にユニバーサルアナリティクスへの移行を実施したのである。

参考:2016年2月現在、旧GAコードのサポートは完全終了。ユニバーサルアナリティクスへの移行をお急ぎ下さい。 | ウェブコンサルティング・アクセス解析・サイト制作|株式会社スマイルファーム

Analyticsで自分のアクセスを除外するための原理

Analyticsで自分のアクセスを除外するための原理というか手法は幾つかある。

いずれの方法も自分のアクセスをどのように判別するのかという見分け方によって設定方法やアクセス解析結果への影響などが変わってくる。

自分のアクセスの見分け方には下記の方法がある。

  • IPアドレスによって判別する
  • クッキーの内容によって判別する
  • ブラウザのプラグインを使用して判別する
  • その他

一般的な方法としてはIPアドレスによって自分のアクセスを抽出する方法が簡単だと思われる。

しかしこの方法はアクセス元となるIPアドレスが常に同一である必要があるので、固定IP環境でないと使い勝手が悪い。

また自分以外の関係者のアクセスも除外したい要求がある場合はIPアドレスでの除外はちょっと無理。

ブラウザのプラグインで除外するという方法は今回の調査で初めて知った方法だが、ブラウザを選ぶことになってしまうのでこれも無理。

色々検討すると結局クッキーを食わせてアクセス元を特定する方法が一番しっくりきたし、企業ユーザーではない一般ユーザーの場合これが使い易いのではなかろうか?

Analyticsで自分のトラッキングを除外するための設定

筆者はAnalyticsを使い始めた頃、自分のアクセスを除外する設定を施していた。

Analyticsの旧バージョン(ga.js)で実施していた手法だ。

それはアクセスをカウントさせたくない環境にあらかじめCookiesを食わせておいて、Analytics側でそのアクセスを除外するというものだ。

今回、ユニバーサルアナリティクスにバージョンアップされたAnalyticsでも同じような考え方で実現できるだろうと安易に考えていたのだが、なかなかに難儀した。

「Analytics 自分 除外」等のキーワードで検索すればその対策方法はすぐに見つかるはずだったのだが、その検索結果に出てくる答えはAnalyticsの旧バージョンでの実装方法と新バージョンでの実装方法が混在していて何が正解なのか混乱したのだ。

玉石混合の情報の中、参考になったサイトは下記である。

サイト関係者の自宅などからのアクセスも集計から除外できるユーザー定義の使い方(第70回) | Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座 | Web担当者Forum
旧版のanalyticsで自分のアクセスを除外するための手順を解説したサイト。
旧Analyticsでの除外方法と併記してユニバーサルアナリティクスでの除外方法もさらっと紹介されているがちょっと舌足らずな説明で理解するには難しいかもしれない。
旧版の除外手順はユニバーサルアナリティクスでは使用できない手法だが、旧Analyticsでのアクセス除外方法としてはもっともスタンダードな手順であるので過去の記録として有益。
Googleアナリティクス基礎:自分のアクセスを除外する
ちょっとサイトのビジュアル的な印象がアニメオタクっぽくてありがたみを感じませんが書かれている内容は秀逸。
特に自分のアクセスを除外するための手法として旧Analyticsで一般的だったCookiesによる除外方法と新Analytics(ユニバーサルアナリティクス)でのアクセス除外方法が併記されていて、新旧Analyticsでのアクセス除外方法の違いに混乱している人にはおすすめのコンテンツ。
Googleアナリティクス 自宅からのアクセスを除外する | 0から目指すWebマスター
ユニバーサルアナリティクスでのアクセス除外方法の手順を綺麗にまとめたサイト。

まとめ:クッキーを使用してAnalyticsのアクセス解析結果から自分を除外する方法

筆者は自分のアクセスを除外するためにクッキーを利用しようとした。

それは旧バージョンのAnalyticsで使われていた方法である。

ところが類似する方法をユニバーサルアナリティクスで実現する手段を探したのだがなかなか見つからなかった。

ユニバーサルアナリティクスでクッキーを使用したアクセスの除外設定には「カスタムディメンション」を使う点がポイントである。

このカスタムディメンションについて全く知識がないので、この設定がクッキーに絡んでいるということが分からなかったが、どうやら対象のブラウザにクッキーを設定できるらしい。

実際にこのカスタムディメンションを利用した設定で自分のアクセスを除外できているので良しとしよう。

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